予防について
歯科医院の使命として大切なのは、歯科の治療だけでなく、口の中を自分で行うセルフケアと、専門的ケアで虫歯や歯周病ができない口腔内環境にすることです。
お口の中の環境改善には、定期的（3か月、6か月、1年毎：リスクによる）に歯科医院へ通い、ご自分で行うセルフケアを歯科衛生士にチェックしてもらい繰り返しの指導で改善させることと、歯科医院の専門的なケアを受けることが大切です。
虫歯や歯周病は予防可能な病気です。当院の院長・岩本は、1988年にスウェーデンの第一回国際予防歯科学会へ出席し、その後何度かスウェーデンで研修を受け、予防歯科創始者の故アクセルソン先生よりその概念と方法を直接学びました。
今、日本人の90％が1日2回歯を磨いているそうですが、同じ場所だけ磨き、予防効果が上がっていないのが現実で、以前3-3-3運動（1日3回、食後3分以内に歯を3分磨こうという運動）がありましたが、同じ場所のみ磨くので予防効果はありませんでした。
必要に応じた方法で落とせない歯垢を歯科衛生士が落とすことで、理想の結果を得ることができます。また、適切な歯科衛生士の指導が肝心となります。
長崎伊王島の子供たちに10年間、予防歯科対策を実践し、保健師と共同でスウェーデン方式を実施した結果、2004年に12歳時点で全く虫歯のない状態になりました。
